トレチノイン酸ゲル・ハイドロキノンによるシミの治療

 
トレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
 
トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。日本では認可されておりませんが、本院では米国の製品にさらに改良を加えたものを処方しております。
 
ハイドロキノンはメラニン合成酵素であるチロジナーゼの阻害剤であり、さらにメラニン色素を作るメラノサイトに対して細胞毒性があります。すなわち、しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤です。
 

  • 顔面・手背・前腕に生じた丸いシミ(老人性色素斑)を治療します。
  • 老人性色素斑以外にも、扁平母斑・肝斑・そばかす・炎症後色素沈着・ニキビ・乳輪の黒ずみ・肌のくすみ・毛孔性苔癬などに効果があります。
  • トレチノインゲルとハイドロキノンを1日2回外用します。
  • 使い始めてしばらくするとカサカサや赤みが生じますが徐々に軽くなっていきます。
  • 2~8週間ほどで薄くなります。
  • アイソレイズによる光治療も行っております。
  • Qスイッチルビーレーザーによるレーザー治療も行なっております。

料金

初診料

3,000円

再診料

1,000円

薬剤料

0.05%トレチノインゲル 5g 4,000円
0.1%トレチノインゲル 5g 5,000円
0.2%トレチノインゲル 5g 6,000円
ハイドロキノンゲル 8g 3,000円

※別途、消費税を頂戴しております。

症例写真

モニターさんの治療経過です。

症例1

治療前の頬部に生じた老人性色素斑

治療前

頬部に生じたシミ(老人性色素斑)
主な副作用:赤み、刺激感、落屑

治療後3ヶ月の老人性色素斑

治療後

トレチノインとハイドロキノンによる治療開始から3ヶ月時点での状態
治療費合計:16,000円

症例2

治療前の頬部に生じた老人性色素斑

治療前

頬部に生じたシミ(老人性色素斑)
主な副作用:赤み、刺激感、落屑

治療後2ヶ月の老人性色素斑

治療後

トレチノインとハイドロキノンによる治療開始から2ヶ月時点での状態
治療費合計:13,000円

症例3

治療前の頬部に生じた老人性色素斑

治療前

頬部に生じたシミ(老人性色素斑)
主な副作用:赤み、刺激感、落屑

治療後1ヶ月の老人性色素斑

治療後

トレチノインとハイドロキノンによる治療開始から1ヶ月時点での状態
治療費合計:8,000円

症例4

治療前の頬部に生じた老人性色素斑

治療前

頬部に生じたシミ(老人性色素斑)
主な副作用:赤み、刺激感、落屑

治療後1ヶ月の老人性色素斑

治療後

トレチノインとハイドロキノンによる治療開始から1ヶ月時点での状態
治療費合計:8,000円

合併症・副作用

赤み

治療開始3日~1週間ほどで赤みが生じます。1~2週間ほどで落ち着いてきます。

刺激感

治療開始3日~1週間ほどで、ピリピリとした痛みが生じる場合があります。1~2週間ほどで落ち着いてきます。

落屑

治療開始3日~1週間ほどで垢のように皮膚がポロポロとむけてきます。1~2週間ほどで落ち着いてきます。

  • ビタミンA誘導体であるトレチノインは、塗り薬であっても催奇形性の可能性が否定できませんので妊娠中の方・授乳中の方・妊娠を予定している方はご使用できません。

Q&A

Q. トレチノインの作用は?

A.

  1. 角質をはがします。
  2. 表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ、皮膚の再生を促します。 (約2週間で表皮が置き換えられます。)
  3. 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑えます。
  4. 真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします。
  5. 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくします。

Q. どんなシミでも薄くできるの?

A. 丸くて平らなシミ(老人性色素斑)、ソバカス(雀卵斑)、両頬のべたっとしたシミ(肝斑)、ケガやヤケドの後の炎症後色素沈着、生まれた時からある平らなシミ(扁平母斑)が治療の対象になります。裏技的なものとして、乳首・乳輪の色を薄くすることが出来ます。また、ニキビに対して使用しても効果的です。
太田母斑、遅発性両側性太田母斑、異所性蒙古斑などは、Qスイッチルビーレーザーで治療いたします。

Q. 治療期間は?

A. 1~3ヶ月になります。肝斑・扁平母斑はこれよりも長くなります。

Q. 治療経過は?

A. 治療は、前半の漂白していく治療期間(2~8週間)と後半の炎症を冷ましていく期間(2~8週間)に分かれます。使用開始後、治療部位の皮膚が赤くなり、垢のように皮膚がぽろぽろむけてきます。その後、徐々に赤みが増してきますが、シミは薄くなってきます。始めの1~2週間は一番つらい時期ですが、その後お肌が薬に慣れてきて赤みやしみる感じもなくなっていきます。治療中は、必ず最低2週間に1度は担当医の診察を受けてください。シミの治療期間の目安は4~12週間です。シミが満足できるところまで薄くなった時点でトレチノインゲルを中止し、ハイドロキノンの外用を続けていただきます。トレチノインゲル外用中および外用中止後2~4週ほどの間は赤みが続きます。

Q. 塗り方は?

A. 以下は基本的な使い方です。症状などにより適宜変更されます。

  1. まず、石鹸で洗顔します。良く泡立ててごしごしこすらないようにしましょう。
  2. 化粧水(刺激の少ないもの。適度な保水成分を含むもの。)を使用します。
  3. トレチノインゲル(黄色いゲル)を、しみの部分からはみ出さないようにベビー綿棒で薄く丁寧に塗り、乾かします(1~2分)。
    ・はじめは1日2回(朝、晩)ご使用ください。(担当医の指示に従ってください)
    ・赤みが強くなってきたら夜のみ1回お使いください。
    ・境界がはっきりしているときは、なるべくしみのふちから出ないようにしてください。
    ・反応、刺激が強すぎる時はトレチノインのみをお休みして、受診してください。
  4. ハイドロキノン軟膏・ジェルを塗ります。
    これは指で、広めに塗ってください。
    ハイドロキノンは必ず朝、夜2回使いましょう。
  5. 朝は、日焼け止めクリームもしくはUVカット入りの化粧下地クリームを塗ります。強くこすらずに、上に重ねて置く感じで塗ってください。余分な分はティッシュペーパーなどで静かにふき取りましょう。
  6. お化粧をする場合は、クリームやパウダー(UVカット入り)のファンデーションを使います。コンシーラーやパーフェクトカバーなどのカバー用ファンデーションを使うこともできます。夜の場合は、オイルでカバーすると皮膚のツッパリ感や乾燥を防ぐことができます。

以上の塗り方は、治療開始時の塗り方です。治療が進むにつれ、薬の内容、塗り方等が多少変わってきます。